阿部慎之助引退 ラストの前編


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オープン戦ラストゲーム


巨人軍歴代最高捕手の勇姿を見届けようと、終身名誉ミスターがルッキングディフェンスする中で行われたヤクルトスワローズ戦は、七イニングスを終わってビッグヒューマンズのビッグスパンリード。


👴🏻「ミスター節健在じゃな」


既にオープン戦優勝は決まっており、この試合の勝利もほぼ確定。チームはシーズン開幕を気分良く迎えられる。


🔟(三冠王になりたい)


が、ライバルも少なくない。


一つのアイデアがあったが、それは簡単にできるもんじゃなかった。

これまでの自分自身を捻じ曲げないといけなかったからだ。


それでも・・・


迷いに迷う    。




🔟(胸に刻み込まれたスポーツマンシップ。私の職業は読売巨人軍である)

🔟(正直、正々堂々のバッティングだけじゃあ厳しいな〜。打てる手は打っとくかぁ)


👼🏻二人の阿部慎之助🧛🏿‍♂️


聖母大天使とヤクザピエロが鬩ぎ合う。


💃〰︎〰︎ヤーレンソーラン〰︎〰︎🎵

🕺〰︎〰︎やっしょ〜まかしょ〰︎〰︎🎶


🤹‍♀️くるくると回り続ける三冠王への思い🤹‍♂️


どっちだ⁉️




🔟(倫理だのなんだのって…。

そんなもん蹴っ飛ばしちゃうよ。

どうせ誰も文句言ってこないっしょ?

だって俺だぜ?)


開き直った。

どんな手を使ってでも獲りにいくつもりだ!


👨🏻‍🔧「ちょ、ちょっと待ってくれよ阿部くぅん。プロなんだったら、これまで培った技術で勝負するんじゃないのかっ!?」


🔟(もう抑えきれそうにない。

我慢できねえって。

も、燃えてくるっ。

萌えてきちゃうんですけどぉ〜!˚✧₊⁎😍⁎⁺˳✧༚)


抑えていた何かが弾け飛んだ。

腹を括った瞳がキラキラと輝いている。


🕵🏻‍♂️「これはワシも見抜けなかったわい。彼がこんなにも女々しい男だったとはのう…。う〜ん、なんとも悩ましい」

🕵🏻‍♀️「そうね。残念だけど私たちの完敗だわ。まさかあの慎之助さんの中に、そんな小悪魔アゲハな一面が潜んでいたなんて…」


👧🏻「やぁ〜ん、なにそれかわいい〜💖」



で、阿部は作戦を実行する。



🔟「もしもホニャララでチョメチョメん時はよろしく頼むよ」


そんな連絡が、ある二人の捕手に。。





一人は宇佐美(元巨人)。

彼は、お世話になった大先輩の夢の手助けが恩返しになると考えた。


もう一人の太田光(爆笑問題じゃない方)は、尊敬する大物からの突然の依頼に色めき立った。


そして彼らの思惑は、申し合わせたかのように合致する。


👩🏻‍🏫「先に断っておきますが、このくだりは、よくあるパターンの感動で締めくくられます」




天気雨の下で行われた楽天vs日本ハム戦は、一軍半の投手の試験当番が重なり乱打戦へ。


しかし

ヒットやナイスプレーが出る度に歓声を飛ばすスタンドは、ブーイングでも沸き立つことになる。


二人のキャッチャーが、ブラッシュと大田泰示を合計で十三回歩かせて、まんまと手玉にとってみせたからだ(四球と申告敬遠がそれぞれ三度ずつ。加えて太田は、おケツへの押し出しデッド1ヶあり💀)。

 

👩🏻‍🔬「私は知りたい。その出来事から、いったいどんな何が生まれたのかを」




【キャッチャーたる者。時に、勝負よりも人情を優先する】




15対12という荒れに荒れた試合に於いて、若輩者でありながらも信念を貫き通した。

そんな、男の中の掟の外の男達なのであった。


👨🏻‍🎤「ワオ!    それってシブすぎじゃん!    マジしびれちゃうってー!」

👨🏻‍🚀「こういう強い意志こそが、人類と宇宙を繋いだんですねぇ」


つづく。